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よくある質問に対しての答え
Q01:結納と顔合わせの違いにを教えてください。 ▲質問へ戻る |
結納と顔合わせはまったく違うものです。二つのものを同列視できません。 顔合わせは親の紹介、若い二人の付き合いを確認、承諾する口約束の成立になります。 結納の前段階になる「根きり、かため」という習慣がありますが、 顔合わせの行為はそれに類似しており、 昨今見直されている「根きり、かため」のことをわかりやすいように言っているのです。 ちなみに「根きり、かため」の手土産として酒と魚(魚料)をもっていきます。 その席で結納の日取りを決めます。 結婚を前提の顔合わせは大きな意味を持っているのです。 結納は若い二人だけのものではなく、 両家の両親、祖父母などファミリー全体に対しての儀式です。 結婚する二人の幸せを約束すること、二人を今まで育ててくれたご両親への感謝、 二つのファミリーと新家庭の親交と繁栄、ご先祖様への崇拝、社会への貢献等を、 若い二人とご家族全員が祈念する儀式が結納です。 結納を納めることで若い二人と親の意志、 正式な結婚の承認、新家庭を作る決意が明確になります。 誤解の無いように書き添えますが、儀式といっても宗教色はまったくありません。 結婚式の形がどうであっても結納の形は一つです。 |
Q02:結納の儀式にはどんな意味があるのでしょうか? ▲質問へ戻る |
結納のしきたりは千年以上もの昔から現在まで引き継がれています。 それは単なるお金の授受ではなく、 両家のこれからの親交と繁栄を願う大切な誓いの儀式なのです。 「結婚の約束を世間一般に公のものにする」 「新郎、新婦、両家のご両親、それぞれがお互いに感謝と思いやりの念を表す」 ・・・結納儀式が、 「人生大学の入学式」と例えられる由縁です。 結納は日本独特の文化です。この伝統的な儀式の根底にある精神は、 現在、世界的にも見直されています。 感謝と思いやりの気持ちや女性への敬意と願望を儀式で表現する結納の品や水引飾りは、 郷土の気候、風土や習俗、倫理道徳観は、 大切に継承していかなければならない日本文化の一つといえます。 |
Q03:結納のしきたりは地域によって違いますか? ▲質問へ戻る |
結納は地方によってしきたりが違います。 そのため他地方の方との縁組の場合は、 習慣の違いで色々と戸惑われることもありがちです。 結局は男性側、女性側とも、それぞれの地方の習慣に従っています。 ただし基本的に結納は男性側が主導権を握って行うものですから、 男性側に合わせたほうがよいでしょう。 先人たちが築いてきた結納文化は、地方文化が凝縮されたもの。 次世代に大切に継承していきたいものです。 |
Q04:結納の時期はいつ頃がよいのでしょうか? ▲質問へ戻る |
結婚の意志がはっきりすれば、できるだけ早めに結納を納めることが大切です。 最近は、結婚式から逆算して結納の日取りを決めるケースが増えているようです。 |
Q05:結納を簡単にあるいは略式で行いたいのですが… ▲質問へ戻る |
かた苦しいイメージの結納をできるだけ気楽に行いたいと願うのは誰しも同じです。 しかし先方に対して精一杯の気持ちを表すのが結納の心ですから、 安易に先方に対して“略式”という言葉を使うのは大変失礼なことです。 結納は七点が基本であり、この形が揃っていないと結納とは言われません。 従って、簡単なあるいは略式の結納というものはありません。 このような場合は、結納飾りを控えめにするとか、 又は簡単に見える飾りを選ぶという方法もあります。 のし袋一つにお金を包んでいきたいとの要望もありますが、 これは単なる金銭の授受でしかありません。 言葉は悪いのですが、お金でお嫁さんを買うということにもなりかねません。 |
Q06:結納の品や飾りは、先方と相談して決めた方がよいのでしょうか? ▲質問へ戻る |
結納は婿方から嫁方に対して、敬意や感謝の気持ち、 新しく築く家庭への決意を結納の品に託すものです。 ですからご両家が相談して決めるものではありません。 中元や歳暮を贈る時に相手先に相談しないのと同じ理屈です。 また嫁方としても、結納の品を戴く立場として口出しはしないのが礼儀です。 ただし、日取りだけについてはきちんと相談しましょう。 |
Q07:結納の品を選ぶ際にはどのような注意をすればよいのでしょうか? ▲質問へ戻る |
結納飾りには、基本となる七品目はもちろん、 自由に組み合わせる品目や水引飾りなどさまざまな種類があります。 できれば先方の地方、血縁、地縁などや先方の家の広さ、 床の間の大きさを考慮に入れて結納飾りを選びましょう。 |
Q08:結納を受ける場所はどこにすればよいのでしょうか? ▲質問へ戻る |
嫁方の自宅で受けるのが一番良いといえます。 ご両家がお互いの家に行き来する機会はなかなかないものです。 「自宅では、準備が大変だ」と不安に感じる方も多いようですが、 「できる範囲で心を込めてお受けする」という相手を思いやる心を忘れずに準備すれば、 きっとすばらしい結納の儀式になることでしょう。 儀式後の祝宴は場所を変えて行われる方も多いようです。 |
Q09:結納の品々はどこに飾り付ければよいのでしょうか? ▲質問へ戻る |
床の間に飾りつけをします。 床のない場合はその部屋の上座にもうせんを敷いて飾りましょう。 もうせんが床の間の代わりとなります。 また机・テーブルなどでも差しつかえありません。 |
Q10:結納はいつまで飾っておいたらよいのでしょうか? ▲質問へ戻る |
結納品は、結婚式当日まで床の間に飾っておき、 親戚や知人、友人、また結婚祝いに訪ねられた方にも必ず披露しましょう。 それが先方に対しての礼儀にもなります。 尚、当地方では御結納品を頂いた返礼として御引出結納(通称結納返し)を致します。 |
Q11:結納飾りの後始末はどのようにするのですか? ▲質問へ戻る |
水引細工の松、竹、梅や高砂は、正月飾りとして玄関や床の間に飾りましょう。 水引細工を加工し、結納羽子板にしてケースに入れ、 正月や結婚記念日、誕生祝い、節句祝い等のめでたい席の床飾りにするのも一考です。 住まいがせまいと持て余す時には、 吉日を選んで縁結びの神様や氏神様に初穂料を添えて奉納します。 |
Q12:「結納は簡単にしてください」あるいは、 「お返しは要りませんから」と言われたのですが・・・ ▲質問へ戻る |
お互いに相手を気遣って口先では簡単にしてくださいと言われることは多いのですが、 腹のなかでは多少のことはしてくれるものと期待をもっています。 それ相応の結納を贈られ、それを目の前にすればこれは誰しも嬉しいものです。 先方の言葉を正直に受けてしまいギクシャクしてしまったという話はよく聞きます。 特に、ご親戚等の批判は厳しいものがありますので、悪印象の残らないように配慮し、 言葉を正直に受け取らずにある程度のことを準備しておくのが良いと思います。 特にお返し結納について、女性側が準備不足のために、 お嫁さんが泣くケースが見受けられます。 お返しなしでと言われた場合には過分な返礼はしなくても良いことであり、 お返し結納自体をしなくても良いという意味では決してありませんので注意が必要です。 きちんと結納をして下さった先方に対して何の答礼もしないというのは大変失礼なことです。 |